施主支給のご利用は計画的に

注文住宅

費用低減に効果的と紹介されることの多い「施主支給」ですが、メンテナンスのことなどを考えると素直にハウスメーカーに頼んだ方が良いこともあります。ここでは活用の仕方を整理してみたいと思います。

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我が家で施主支給したもの・しなかったもの

新居を建てるにあたって、あまり施主支給は活用しませんでした。具体的には以下のような感じです。

施主支給しなかったもの

  • 照明関係
    • 子供部屋・2Fトイレ・畳スペースのみ引っ掛けシーリングのまま。それ以外はインテリア担当の方と検討してLED照明を導入しました
  • カーテン・ブラインド
    • こちらもインテリア担当の方からいい感じのものを提案いただいたため、そちらを採用することにしました。
    • リビングが吹き抜けになっており、2F窓部分はブラインドを電動にしています
  • 空調関係
    • 1Fは快適エアリーなので施主支給不可
    • 2Fの主寝室と書斎は入居時からすぐに利用したかったのと、量販店の施工にナーバスになっていたため、セキスイハイムにお任せしました
    • 子供部屋はまだ子供が小さいので別途導入予定です

施主支給したもの

改めてリストにしてみると、我が家で施主支給したものはセキスイハイムにお任せしようにも先方に採用事例がなかったり、知見がなかったものでした。それでも導入するという意思をもって施主支給を選んだのであって、費用低減を目的としたわけではありませんでした。

巷では大物設備(エコキュートやIHなど)を施主支給したという猛者もみかけますが、メリット・デメリットを理解した上で進めるのが良さそうです。

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施主支給しなくてよかったこと

我が家の場合、上記の中で一つ施主支給をしなくてよかったと安堵した事例があります。それは、電動スクリーンのトラブルです。

ある日ニチベイ製の電動ハニカムスクリーンがうんともすんとも言わなくなってしまいました。

幸い吹き抜けの2階窓向けのスクリーンだったので、スクリーンが空いていてもプライバシー的には特段問題なかったのですが、夏の強い日差しの時にも開け放しというのはあまり長く続けたくありません。

修理までの流れ

実際に修理するまでは、以下のようなステップを踏みました。

  1. セキスイハイムのお客様サポートに連絡
  2. 先方で図面を見ながら、電動スクリーンの業者に調査を依頼
  3. スクリーンの業者から連絡を受け、現地調査の日程調整
  4. 現地調査の結果、現品交換対応(既製品ではないので工場に発注)に決定
  5. 半年点検のタイミングにあわせてハイムの担当者が交換
    • ニチベイの営業の方もいらっしゃり、計5名体制での交換・半年点検対応ということになりました。手厚すぎる…

これらの流れの中で、具体的に良かった点を紹介します。

具体的なメリット

連絡・対応窓口をハウスメーカーに一本化できる

これはもしかしたらハウスメーカーにもよるのかもしれませんが、ハイムの場合はお客様サポートに連絡を一本化できることがメリットです。

施主支給となった場合にはこうはいかず、販売店あるいは設置業者にそれぞれ連絡し、場合によっては一緒に現地で立ち会ってもらうためのスケジュール調整などもしなければいけません。

責任の範囲で揉めることが少ない

施主支給の場合には不具合発生後の「原状回復」の責任が曖昧です。

  • 電動スクリーン業者:商品に不具合があれば交換するけど設置は知りません
  • 設置業者:設置に不備はないのだから、改めて設置費用はいただきます

となりかねません。

セキスイハイムに施工含めて依頼している場合には、とにかくよろしく、と丸投げできます。

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作業トラブルが少ない(はず)

交換自体は下の写真のように5~6m級の梯子を持ち込んでの作業となりました。ハイムの担当者が作業を行ったので、

  • 搬入経路を事前に図面で確認して長尺梯子を搬入
  • 床が傷かないよう必要十分な養生を行う(同じ床材で施工実績がある)
  • 壁に関しても同様

といった点で安心できました。

場合によっては再発防止を図ってくれる

今回、ニチベイの営業さんが調査に来た際、

今回の不具合の原因かどうかはわからないですが、シーリングファン・全館空調・あるいはスクリーン前後の温度差の影響か何かでスクリーンが窓側に吸い付くことがあり、スクリーンを上昇させる際に窓枠にコツンとぶつかるときがありますね…。いつもじゃないんですが。

ひっかかったままスクリーンを引き上げてしまうと故障の原因になるので、動作させる時にはちょっと気を遣って(=目視して)もらえると…。

といったコメントをもらいました。

自動化とかしてるのに毎回目視というのは参ったな…と思っていたのですが、施工当日ハイムの方が窓枠の下にちょっとした傾斜をつける部材を設置してスクリーンが引っかからないようにしてくれました。

窓枠の下に三角形の小さな部品を追加してくれました

どうやらスクリーンの業者の方とハイムの方で連携して対応してくれたようです。当日施工した方も、「こんな部品見たことない。作ったのかな?」とか言ってました。

何度も同じ不具合が発生してもお互い嫌ですし(先方は特に保証期間中は)、このような対応をしていただけてありがたかったです。

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まとめ

経済的なメリットがよく言われる施主支給ですが、何か問題が起きたとしても自分で解決できるものにしておくのが無難だなと今回の件を受けて感じました。

もちろん何も問題が起きなければそれはそれで良いのですが、施主支給にしたばっかりに後で高くついた…ということがないように十分吟味するのが良いと思います。

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