巷のブログではユニット幅は1.8mから5.4mまで90cm刻みとよく書かれていますが、今回新居を建てるにあたって4.95m幅と2.25m幅というユニットを実際に使うことができました。
そこで、改めてユニット幅のバリエーションを紹介し、そこそこ自由度あるんじゃない?ということをお伝えできればと思います。
まずは結論から
セキスイハイムから図面をもらったことがある方ならご存知かもしれませんが、図面の右下を見るとどのユニットを使っているかがわかります。下の図は、我が家の間取り検討中に使われたユニットの変遷です。
もともと3.6m幅を主に使っていたのですが、キッチンをI型からII型にして向きを変えたり、階段の位置とサイズを変えたりと試行錯誤した結果、マイナーなユニットを使うことになりました。費用を上げないように、床面積を増やさずに柱の位置だけを変えたことも理由の一つではないかと思います。
この図面だけでも以下の括弧以外のユニットが使われていますので、
(1.8)・2.25・2.7・3.15・3.6・4.05・(4.5)・4.95・(5.4)
1.8mから5.4m幅における、マイナーなユニットの全てのバリエーションが出現していることになります。ちなみに、これらのユニット名は一番下の位を切り上げて「23ユニット」とか「32ユニット」などと言うようです。
45cmピッチだとしても、例えばPanasonic Homesの15cm刻みなどと比べるとそこまで細かくはないのですが、それでも90cmピッチと比べるとだいぶ印象が違います。
費用面で違いは?
ほとんど変わりませんでした。プランによってはもしかしたら制約などあるかもしれません(今回のケースはParfaitです)。
当初営業からは「ユニット幅を変えても値段は変わらない」との説明がありましたが、精緻な見積もりをとってもらうと、庇の割り付けなどの関係で若干費用が上がったようでした。ただまぁ、目くじらを立てるようなレベルではありませんでした。
また、ユニットサイズによって据付の際に必要なクレーン車の大きさも変わってきます。もしかしたらこのあたりも費用にのっかってくるかもしれません。我が家の場合、50ユニットと23ユニットの一階部分のみ大きなクレーン車で据え付け、まだ周囲の空間に余裕があるうちに退散。その後ひとまわり小さなクレーン車に交代して据え付けを続行…という取り回しでした。
柱を考慮したユニット内寸の把握
ユニットのバリエーションについて紹介したので、ついでに細かいユニットサイズについてもご紹介したいと思います。
セキスイハイムのユニットサイズは縦2.4m、横3.6m(36ユニットの場合)などとブログでよく説明されているのですが、家具配置などでギリギリを攻めたい場合などはユニットの内寸と柱のサイズも把握しておいた方が良かったりします。
なお、これから出てくる数値は図面から個人的に読み取った数字であって、セキスイハイムに直接確認をとったわけではありませんので、その点ご理解ください(間違っていても責任とれません)。そもそも、壁をふかしたり壁紙を貼ったりすると内寸は結構変わってしまうので、ざっくりとした感覚を得るために使っていただければ幸いです。
ユニットの横の長さ
36ユニットの場合は3.6m…とよく言われるユニットの長さですが、もう少し詳しくみていくと、以下のようになるようです。
3.6mというのは、柱を含まないユニット横幅内寸と考えておけばよさそうです。他のユニットも同様で、45ユニットなら横幅内寸で4.5m…などと考えておけば良いです。
そして、ユニットを束ねた柱の横幅は22.5cmと考えておけば良いようです。22.5cmだと2つ出現すれば45cmですので、いろいろなものを配置する際に都合が良いですね。
なお、特に柱に関してはコンセントやスイッチ・扉などをつけるために壁をふかすこともあるため、最終的には22.5cmよりも厚くなることも多いと思います。実際の幅は担当と確認すると良いでしょう。
ユニットの縦の長さ
ユニットの縦の長さは柱を含まない内寸で2.25mと考えておくと良いと思います。2.25mも45cmの倍数で都合が良いです。壁から柱まで2.4m…と考えていると、思いもよらないところで空間が足りない…ということにもなりかねないので留意しておくと良いと思います。
ハーフユニットのサイズはその半分、柱を含まない内寸で1.125mくらいのようです。
まとめ
セキスイハイムのユニットサイズには、45cmピッチで9つの横幅がありそうということが分かりました。90cmピッチではなく45cmピッチでユニットを選べるとなれば、自由度に関して多少印象も変わってくるのではないでしょうか。間取り検討中に「この柱があとちょっと向こうにいってくれたら…」という場面に出くわしたら、45cmずらすという選択肢があることを知っていると役に立つかもしれません(ある階をいじったら他の階も変わってしまうため簡単にはいかないですが…)。
ユニットの長さに関しては、ユニット内寸と柱の幅を把握しておくと家具配置などのシミュレーション時に役に立つはずです。引越し後に家具を置いたら通り抜けられると思っていた空間がない!といったことは避けたいところです。
なお、どれくらい空間を取っておけば問題ないかという疑問に関しては、私は以下の書籍を参考にして解決させました。実際の間取りのいろいろな数値が載っていて不安解消にオススメです。
「ユニット工法は木造や鉄骨軸組みと比べて間取り自由度が低い」のは確かですが、「自由度が低いからこの辺で諦めるしかない…」といった無用な暗示にかかることなく、最後までできることがないか検討を重ねるのが良いと思います。
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