自宅には門塀にPanasonic製の宅配ボックスをつけているのですが、宅配ボックス用センサーもついでにつけてみました。この記事では設置方法や使い勝手などを記載します。
宅配ボックスの種類と位置
共働きで通販もお互いよく使うので、大きめな宅配ボックスを購入しました。PanasonicのCOMBOミドルタイプです。そして、門塀を貫通するように設置する「前入れ・後ろ出し」型です。
正面に使用中かどうかの表示があるため、それを見れば中に荷物が入っているかがわかるのですが、後ろ側からではそれがわかりません。
自宅の場合、駐車場から降りて家に入るまでの動線を考えると、門塀の正面に回り込むことなく門塀裏側のステップを通って玄関扉まで行けてしまうため、わざわざ宅配ボックス正面に行って中に物が入っているか確認するのは面倒です。門塀の裏側を通る時に宅配ボックスを開ければいいのですが、鍵を使って開ける必要があるため、これまたやっぱりちょっと面倒です。
宅配業者によっては不在票に「宅配ボックスに配達しました」と記載してポストに投函してくれるのですが、どうやら常に実施してくれるわけではないようです。集合住宅であれば必ず投函するのでしょうが…。
そんなわけで、どうにもこうにも荷物が届いたことに気付くのが遅れてしまう可能性がある、というのが悩みどころでした。
宅配ボックス用センサーを導入する
宅配されたか分かりづらいことに不便さを感じる人は多くいるようで、Panasonicから公式に宅配ボックスセンサーが販売されています。外構を検討している段階から上記の動線のことに気がついていたため、このセンサーを導入することにしました。
二種類ある製品
ちょっとややこしいのが、接続の方法が二種類あるということです。一つは、ドアホンに接続するタイプで、もう一つはAiSEG2に接続するタイプです。それによって使うセンサーも異なります。
ドアホンに接続するタイプの場合、コンボミドルタイプの場合は「ドアホン連携モデル」のコンボ CTNR4026RTBにセンサー・配線キットをドアホンと接続するか、コンボライトモデル(後付けの宅配ボックス)に無線センサーを取り付ける方法があります。
AiSEG2に接続するタイプは、一般のコンボに下記無線センサーを内部に取り付けます。
ちょっと複雑なのですが、コンボのオフィシャルサイトや取扱説明書にはAiSEG2との連携やセンサーの件が一切書かれていないのと、一方AiSEG2向けセンサーの取扱説明書には適合する宅配ボックスが「当社製のコンボシリーズ」としか書かれておらず品番未記載(コンボライトはレバーの形などが違うので適合しなそう)というのが何だか闇が深い感じがしてしまいます。
…こんなバリエーションになっているのはひとえにPanasonicのお家事情が原因な気がするのですが、どうなんでしょうか。
コンボとドアホンは「パナソニックハウジングソリューションズ株式会社」、AiSEG2は「パナソニック株式会社エレクトリックワークス社」の製品ということで、前者は前者の商品だけで完結させたい、後者はホームIoTを全部まとめたい、といった思惑の違いがあるのかもしれません(色々事情があるというのも理解しますが)。
まとめると、以下のようになるようです(おそらく)。
ドアホン接続タイプ
- 接続できるのは、
- コンボライト(後付け宅配ボックス)の全モデル
- 無線なので施工は楽
- コンボのドアホン連携タイプ CTNR4026RTB
- 前入れ・前出し・右開きのみ
- 接続は、エントランスポールとアーキフレームFタイプを利用することが前提で、門塀への埋め込みなどには(公式には)対応していなそう。
- 施工は結構面倒そう。後からセンサを自分で設置することは難しい
- コンボライト(後付け宅配ボックス)の全モデル
- ドアホンと連携し、荷物搬入時に録画ができる
AiSEG2接続タイプ
- 接続できるのは、
- コンボの全タイプ
- コンボフラットの全タイプ
- AiSEG2と接続するため、ドアホンとの連携は特になし
- 後述の通り設置は簡単。個人で後付けで設置することも可能
ということになりそうです。門塀に埋め込む場合にはAiSEG2接続タイプ一択のようです。
選んだのはAiSEG2接続タイプ
門塀を挟んで前入れ後ろ出しにしたかったので、AiSEG2接続タイプとなりました。ただ正確にはこの記事を書くまでドアホンと接続するものがあるということを知りませんでした。
外構担当者にセンサーをリクエストしたのですが、ドアホン接続タイプは後付けタイプの宅配ボックスやアーキフレーム機能門柱を使う場合にしか選択できないため、話題にのぼらなかったのだと思います。
宅配ボックス用センサーの設置と設定
気づいたら外構担当が宅配ボックス内に設置してくれていましたが、自分でやるのも簡単です。引き渡し後に自分で購入して設置・設定することで費用を低減しても良さそうです。
取り扱い説明書の通りに付属の両面テープを使って宅配ボックス内にセンサーとマグネットを取り付けるだけです。
家主が荷物を取り出す際、後ろの鍵を開けると自動でレバーが上がるようになっています。よくできています。これによりセンサーも初期状態に戻るので、センサーをつけたことで何か追加作業が発生することはありません。
設置が終わったら、AiSEG2との連携の設定をします。
センサー内のボタンを押して登録待機状態にし、AiSEG2側でそれを検知させることで登録することができます。詳細は取扱説明書をご確認ください。
宅配ボックスセンサー(AiSEG2接続)の使用感
AiSEG2と連携すると、宅配ボックスに物が入った時に以下のようなメッセージが表示されます。
ただ、宅配ボックスが利用されるのは留守中であることが多いことを考えると、この表示はあまり意味がないような気がします。しばらくはこの表示になっているようですが、その後はディスプレイが消灯し、「開始」ボタンを押すとデフォルト画面に戻ります。
デフォルト画面では、以下のように荷物が届いたことがわかる表示に変化します。
ただ、普段ディスプレイは消灯しているので、この画面変化に気づくことは稀なのではないかと思います。ディスプレイ左側にある「お知らせ」ランプは仕事をしておらず、残念な感じです(いくつか設定を見てみましたが、お知らせランプが点灯するようにはできないっぽい?)。
最も頼りになるのは、スマホアプリによる通知です。
iPhoneの場合、以下のような表示になります。
すぐに通知が飛んできますし、アプリを立ち上げれば履歴を確認できるので見逃すこともありません。おすすめです。
まとめ
AiSEG2接続タイプの宅配ボックス用センサーの設置方法と使用感をお伝えしました。
コストパフォーマンスについては、宅配ボックスの位置や配達の頻度などによるため一概には言えませんが、自宅の場合はかなり重宝しています。特にスマホ通知は便利で、宅配物を置きっぱなしにしてしまうことはなさそうです。
市場規模としてはAiSEG2接続(つまりHEMS導入世帯)よりもドアホン接続の方が多いように感じますが、現状ではドアホン接続は後付けタイプの宅配ボックスに寄せたラインナップとなっています。
物によっては後から導入するのが難しいケースもあるため、外構担当者含めて確認しながら進めるのが安心だと思います。
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