WSR-5400AX6Sで何故かPPPoEパススルーができない

Network

自宅のWi-Fiルーターを買い替えたのですが、PPPoEパススルーが効かなくなってしまって困りました。その顛末を記載します。

背景

これまで使っていたBuffaloのWi-FiルータWXR-1900DHP3ですが、たまに調子が悪くなることがありました。最近はリモートでの作業が多く、社外の人とのウェブ会議もコンスタントに行っており、ネットワークが切れるとそれなりに冷や汗をかきます。

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WXR-1900DHP3の購入理由は、引っ越しでプロバイダが変わりV6プラスに対応したルータが必要になった(意訳:欲しくなった)という単純なものです。

このルータにはNASやMac miniの他に、auのフェムトセルが有線で接続されています(仕事部屋が電波の入りが悪く、リモートワークで致命的なので導入しました)。このフェムトセルは家庭向け携帯基地局として働くのですが、自宅のインターネット回線を使ってau側のサーバにPPPoEで接続することで通信しています。

このWi-FiルータはVPNサーバやUSBストレージなど機能てんこ盛りの当時のハイエンド機種だったのですが、そのようなものは一切使ってこなかったので、新しく買うものはミドルレンジのものでいいやと割り切り、WSR-5400AX6Sを購入しました。

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さくっと購入し、いそいそと設定を始めたのですが、なぜかフェムトセルが繋がらず…というのが今回のトラブル。

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トラブルシューティング

トラブルシュートのために、新たなルータを購入したことで余ったWXR-1900DHP3を使って以下を試してみました。

これまでの接続方法

  • インターネット – VDSLモデム – WXR-1900DHP3(V6プラス接続) – フェムトセル(PPPoE)

でした。WXR-1900DHP3はPPPoEパススルーの設定をしています。

事前準備

  • WSR-5400AX6SはV6プラスでプロバイダに接続する設定にしておく。PPPoEパススルーの設定をしておく
  • WXR-1900DHP3はPPPoEでプロバイダに接続する設定にしておく

実験

  • インターネット – VDSLモデム – WXR-1900DHP3を繋いでプロバイダに接続する:OK
  • インターネット – VDSLモデム – WSR-5400AX6S – WXR-1900DHP3を繋いでプロバイダに接続する:NG

はい。なんかうまくWSR-5400AX6SがPPPoEパススルーできてないっぽいです。

対応

面倒くさいので、VDSLモデム直下にイーサネットハブを繋ぐことにしました。まぁ、フェムトセルを設置したときにも「こちらの方がトラブル少ないです」ってのでハブが配られていたので、そいつを復活させることに。

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こんな感じです。普通に繋がるようになりました。めでたい。

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せっかくなのでWXR-1900DHP3を有効活用する

V6プラスはPPPoEより速度が速い(ことが多い)というのが利点ですが、デメリットもあります。一つのIPv4アドレスを複数人でシェアしている関係で、特定のポートを使うアプリケーションが正しく動かないことがあります。ゲームなどでそのようなものがあるようなのですが、L2TP/ipsecなVPNを接続する場合にも問題になるようです。

妻もたまに在宅で仕事をするのですが、会社のファイルサーバに接続する際にVPN経由でアクセスする必要があり、V6プラスではセッションが張れずに困っていました(といってもそこまで頻度が高くないのでその時だけテザリングで済ませたりしていた)。

そこで、以下のようにWXR-1900DHP3もハブに接続することにしました。妻の会社のPCだけこちらにWi-Fiで接続します。

Wi-Fiの電波が干渉するんじゃないかとも思いましたが(二つとも同じ場所に置いてあるし)、特に速度の低下はみられないのでそのままにしています。速度が低下するようであれば、こちらに記載があるようにルータ同士を接続して片方のWi-Fi(とDHCPサーバ)をOFFにしようと考えていましたが、それはそれでデフォルトゲートウェイを手動で弄るのを妻にお願いしたりするのは面倒なので…。

PPPoEの経路で外に出ていくマシンとV6プラスの経路で外に出ていくマシンとの間でお話をする場合にも二つのネットワークを繋ぐ必要がありますが、今回は妻の会社PCだけ繋がればいいだけなので話は単純でした。

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まとめ

なぜかWSR-5400AX6SでPPPoEパススルーが効かなかったので、上位にハブをかまして分岐させるようにしました。二つのルーターに接続されたマシン同士でお話をする場合には、ルータの下側ポートを繋ぐといった工夫が必要ですが、今回はシンプルにハブで分岐しただけです。

不安定なルーターというのは精神衛生上よくないので、次に買うときはRTX830とかのきちんとしたルーターと単体Wi-Fiアクセスポイントの組み合わせにしようと思います(大学時代にいじってたし)。

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『RTX1220』は、従来モデル「RTX1210」とソフトウェアの大半を共通化しており、ISDN関連機能を外した点を除き、機能の互換性を確保しています。そのため、「RTX1210」で培った設定のノウハウを活かしたネットワークを構築できます。また、ハードウェアについても、筐体サイズやLAN/WANのポート数、最大消費電力に変更はなく、「RTX1210」の代替機としても十分に機能します。 ルーター基本性能はスループット*2最大2Gbit/s、VPNスループット*3最大1.5Gbit/sと向上する一方で、動作環境温度45℃対応、EEE(Energy Efficient Ethernet)搭載に...

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