Home > Device > 名付け

名付け

どんなものにも名前があり,そこには何らかの意味が込められています.
言霊とまでは言いませんが,名前の由来をたずねてみるのはなかなか面白いものです.


ここでなんか文学的修辞をきらびやかに織り交ぜながら古来からのものの名前の由来を辿っていければ良いのですが,自分にはそんな知識はないですし,なんといっても,このエントリーのカテゴリは"Device"です.
ってなわけで,ここではDevice系の名前の由来を考えてみようと思います.まぁ,単なる暇つぶしですな.

 

とりあえず,自分が結構メーカごとに違いが出るなぁと思ったのはノート型PCの名前です.というわけで,今回はノートPCの名前の由来をたずねてみます.

Apple PowerBookシリーズ

デスクトップマシンのPowerMacintoshシリーズは,IBMとMotorola,そしてAppleが共同で開発したPowerPCというCPUを採用したことから名前がつきましたが,PowerBookはそれ以前から"Power"の名を冠しています.
ノート型PCが出た当初は,「ノート」やら「ブック」やらという形容詞はあまり使われていなかったと記憶しています.「ラップトップ型」とか「ポータブル型」というほうがメジャーだったのではないでしょうか.ちなみに,Appleが最初出したラップトップ型(さすがにノート型とは言えない大きさ)PCの名前はMacintosh Portableです.重さ7kg以上もあって「世界一賢い漬物石」なんて揶揄されたものです.

まぁ,そんなマシンが出た後でしたから,イメージ刷新のためにも"Book"という名詞を選んだのでしょう.そして,仕事に役立つ"Power".以後,iBookが出るまで,AppleのノートPCには必ずPowerBookという名前が付くようになります.
なお,Appleはドッキングステーションに繋ぐとデスクトップマシンとして使えるPowerBook Duoシリーズも出していました.多くの人はデスクトップマシンとしては用いずに,その潔い割り切ったマシン構成に惚れ込んでいましたが…

IBM ThinkPadシリーズ

Appleが"Book"なら,IBMは"Pad"です.
IBMはとかく"Think"という単語を使いたがりますが,これは社是というか,IBMの創立者Thomas Watsonが好んだ言葉だからです(このリンク先のwikipediaにも書いてありますね).

なお,ThinkpadはIBM Japanの大和の研究所で生まれた事も有名です.松花堂弁当のあの形からアイディアが生まれたのだとか(って,これもwikipediaのthinkpadページに書いてある….凄いなぁ).

TOSHIBA DynaBookシリーズ

これは一部の人は揶揄するというかなんというか….
Dynabookというのは,もともと東芝が考えついた名前ではなく,2003年チューリング賞をとったAlan Kay博士が提唱したDynabook構想がネタ元になっています.
近い将来,コンピュータは老若男女誰もが各々もつ時代になり,双方向コミュニケーションやマルチメディアもばりばり使えるようになるぜ.そのためには,もっともっと小さく!軽く!
「なに当たり前の事言ってるの?」なぁんて思うかもしれませんが,なんとこれを彼が提唱したのは1977年のPersonal Dynamic Mediaという論文(この論文自体,図がいっぱいあって面白いです).WindowsどころかMS-DOSもなく,Microsoftができたてほやほやの時代です(MSが出来たのが75年).

1974年にXerox Altoが完成しました.これは世界で初めてMacやWindowsのような「アイコン」を利用するGUIを備えたコンピュータです.これをみんながそれぞれ使えるようになったらどれだけいいことか….ただまぁ,そんな時代ですからまわりの人間にそんなことを言っても誰も相手にしてくれません.しまいにはこんなのが俺的理想マシンだなんて模型を作ってしまう始末(上の論文参照).
ただし彼の情熱はそれで失われる事はなく,その後Squeakを開発し,MITの$100 PCプロジェクトにも一枚噛んでいたりします.コンピュータをもっとみんなの使えるものとしたいという情熱は消えません.なんといっても,お金にならない事も人のためなら,みたいな精神はステキです.

それにしたって,wikipediaのDynabookのページからKnowledge NavigatorがSee alsoとなっているのも感慨深いです.当時AppleのCEOだったJohn Sculleyは,いったい今なにをやっているのでしょうか….

….まぁ,そんなわけで東芝のマシンはそこから名前を拝借したわけですが,さすがにちょっと名前負けですよねぇ.薄い奴とか悪くないマシンだとは思いますが.

NEC LaVieシリーズ

これは単純.フランス語の"la vie"は,英語では"the life"です.
…うーん,とくにこれ以上論評はないっつーか.高校時代の第二外国語フランス語の教科書のタイトルがC'est la vieでしたね(関係ない)

富士通 FMVシリーズ

富士通のマシンは昔から"FM..."って付きますね.
FM-7は"Fujitsu Micro 7"の略なんだそうです.じゃあ,"V"はなんだ?って思ったら,こちらは"Fujitsu Multimedia Vision"の略なんだとか….特別面白くもないですなぁー.

全然関係ないですが昔(80年代末から90年代初頭にかけて)小学校にFM-TOWNSがあったことを思い出します.まだWindows 3.1もない時代なのにもかかわらず,自社製OSを積み,CD-ROMドライブ搭載でマルチメディア教育コンテンツを結構出していたのだから驚きです.まぁ,教師が誰もきちんとマシンを使えてなかったのであまり意味はなかったですが….
僕が通っていた小学校にはTOWNSの他にPC-9801DO+という悪名高き(?)デュアルCPUマシンも20数台ありましたが(クラス定員の半分:二人一台),やっぱりきちんと使いこなせていた人はいなかったような.ゲームやったり,ちょっとお絵描きしたり.でもまぁ,そのあたりが自分のコンピュータへの道の出発点だったりしたので感謝感謝です.そんなおかげもあって,最初に買ったのはPC-9801RX21という,やっぱりタコマシンでしたけれど….Macに乗り換えたのは中学一年の終わりの事です.

日立 Priusシリーズ

某社のハイブリッドカーと名前が一緒なので,勝手な造語と言うわけでもないですよね.
調べてみたら,ラテン語です.「その先の〜」とか「先立って」とかいう意味だそうです.これはTOYOTAのほうですが,車名の由来を事細かに記したサイトがありました.面白いですね


うーん,他に面白いのないでしょうか?
案外すぐにネタが尽きてしまった.なにかご存知のものがあったら,コメントにでも.

Comments:1

やまがつ 2005年12月18日 00:34

Unixワークステーションの世界でも、SUMに対抗して(あやかって、の方が正しいかも)オムロンがLUNA(「月」のことですね)というのを出してました。
SUNが白いマシンだったので、LUNAは黒かったです。でも、すぐに消えていってしまいました。

Comment Form

Trackbacks:0

TrackBack URL for this entry
http://blog.hiroaki.jp/mt/mt-tb.cgi/309
Listed below are links to weblogs that reference
名付け from Hirolog

Home > Device > 名付け

Search
Feeds

Return to page top