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- 2005年6月 6日 19:41
- Mac
あと数時間でJobsの基調講演がありますから,それより前に意見を述べておきましょう.
外れたら笑ってください.
噂というのはもちろん「WWDCでJobsが今後のMacにIntel CPUを使うと述べる」というもの.こんな噂はちょくちょく出てきますが,今回はWall Street Journalの記事を転載する形で日本の主要新聞(電子版)でも報じられています.
個人的には,未だに懐疑的です.
報道によれば「2006年以降,Mac miniなどの廉価モデルから順次採用していく」とのことなのですが,これがまずよく分かりません.
廉価モデルから採用ということは,使うCPUはIA64ではなくてx86になるのでしょうか.いわゆる32bit CPUです.しかし,昨今声高に64bit対応を主張しているTigerがあるにもかかわらず,わざわざx86向けにコードを書くのでしょうか(まぁ,Darwinはx86向けがありますがね). IA64を廉価モデルにのっけるのであれば分かりますが,値段的にどうなんでしょうか.
次に,やっぱり移行コスト.
Cocoa APIを使ったりしている分にはおそらく再コンパイルだけで動くソフトも多いのでしょうが,そんなに世の中のソフトウェアが模範的なコードを書いているとは思えません.エンディアンの違いからビット演算をしているところは結構だめになってしまいます.
また,大きな問題は別のところにもあります.それはAltiVecで用意されたSIMD命令を利用しているソフトウェアの移行です.AltiVecの拡張命令を触る際には一般的にアセンブリコードをラップしたCの関数を使うことが多いですが,果たしてこのセマンティクスを全く壊さずにC言語のレベルで一貫性を保てるかというと疑問です.
これまでがりがり書いてきたマルチメディア系アプリケーションが軒並み動かなくなるとすると(そして,やっぱりここらへんでMacを使い続ける人は多い),その間にWindowsにユーザを持ってかれるのは火を見るより明らかです.そもそも,これまでExpoでやってきた(Phil主演の)性能比較デモはどうなってしまうんだって感じです.
デバドラとかも,周辺機器メーカは泣きながら書く必要あるでしょうしねぇ.
せっかくOS 9からOS Xへの移行がほぼ終わったってのに,またかよーってベンダの中の人も思うはずです.
というわけで,個人的にはIntel CPUをMacのメインCPUにするというのはにわかには信じがたいところです.
じゃあ,Intelチップを使うと仮定して,どういうことがあり得るか?
・WiMax関連
ありそう.だけど,つまらない.
終了
・メインCPUをXScaleにする
ARMはコンテクストスイッチにかかる時間がずいぶん遅いらしいです.なので,いまのところ本格的なデスクトップOSにARMを使うのはいかがなものか,と思います.
少なくともオフィシャルにはDarwin on ARMとかないですしね.
・昔のOrange PCみたいにx86ボードをPCIスロットに挿して,その上でWindowsを動かすようにする
まぁ,なくはなさそうだけれど,どうなんだろう.
ClassicのようにWindowsアプリが普通に一つのウィンドウで動いたりすればおもしろいけれど,(Wineでごりごりやるのでなければ)Microsoftの手助けが必要なので,そこまでインテグレートされた物にはならない気がします.
Virtual PCがそちらのCPUを使うようにする,というのもあるだろうけれど,現在VPCの体感速度低下の原因はビデオチップエミュレーションの遅さによるところが大きいので,同じディスプレイ上で両OSを表示するのであればそこまで速度を期待することは難しいと思います.
・iPodが強くなる
動画再生とかね.まぁ,ありそうではあります.iPodはARMベースですし.
しかし,これもあんまり面白くないなぁ.
・Newton再臨
個人的にはこれが一番望んでいることですが(笑
Newton OSはARM向けに書かれたものなので,XScaleでも当然動くはずです. またこのOSはARM Linuxなどと比べてARMの性能を引き出すように設計されたものなので(まぁ,x86からポートするよりは効率の良いコードがかけそうです),今のXScaleで動かせば結構なスピードで動くような気がします.
ただまぁ,最近Appleは基礎研究などはやってませんし,どうなんでしょうかね.
とまぁ,こんな感じです.
恥をかく可能性が高いですが,まぁお祭りですからね.
…論文執筆に戻ります(泣
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